再発。

2002年4月22日
あああやだやだやだやだ。

貴方と上手く話せない自分が。
貴方と目が合うのを恐れている自分が。
貴方と彼女のやりとりに嫉妬している自分が。

本当にもう、とてつもなく厭。
 
 
今こうして文章を打ち込んでる間も
彼女の白く細い指がパソコンのキーを叩いている音が聞こえると
もしや貴方へのメッセージを打っているのではないかと思ってしまう。

そして、心の中でどす黒い雲が渦を巻くのです。
ざぁざぁと篠突くような黒い雨が降ってくるのです。
重くて黒い塊が徐々に体積を増やしていくのです。
 
 
ああ、そうして、ワタシは穢れていくんですね。
 
 
 
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ。
彼女を見ないで。
彼女と話さないで。
彼女に笑いかけないで。
彼女の傍に近づかないで。
メッセージもメールも何もかもしないで。
 
 
なんて醜い独占欲。
でもなんか本能みたいで、なんとなく不思議な気分にも、なる。
 
 
 
キーを叩く音を聞きたくなくて席を立つ。
彼女は見えなくて、貴方は見える席に移る。
視線を移動させると、貴方が見えて、ちょっと幸せ。
でも、そうしたら貴方がキーを叩く音が聞こえてきてしまった。
仕事なのか(彼女との)メッセージなのか。
そんなのわかるわけないけど、でもやっぱり辛い。
 
――― じゃぁ私、何処にいればいいの?
 
 
 
 
 
 
家にたどり着いたのは、日付が変わってから。
淋しくて淋しくて、誰かの声が聞きたくて、男友達に電話する。
 
 
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私は彼の声が好きだった。本当に『声』だけ。
彼が彼女(それも高校の先輩)をどれだけ好きか知ってるから
彼とどうなりたいとか、そういう感情すらわかなかった。
たまに愚痴を聞いてもらったりする、それだけの関係なんだけど。
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『…うん、また、居場所ないよ』
『あの頃と同じ。全然成長してないね、私』
 
 
 
 
電話越しの声は、きっと震えていた。
貴方には、届かない声。
こうして文章になることすら出来ずに、まるで泡沫の様に消えて。
そうして私はまた、涙するのでしょう。
生まれ出ることのなかった声たちへの鎮魂の為に。
 
 
 
 
 
ほら、また・・・ひとつ、消えた。

こうして消えるたびに黒い雲と雨と塊が私を占めていって、
そして、私は、穢れていく。
 
 
 
 
『ねぇ、キーを打つ音にすら嫉妬するなんて、なんか末期症状っぽくない?』
 
 
 
 
 
泣きながら笑った私の声に、友達は苦笑したような気がした。
 
 
 
 
 
 
 
そう、この声さえも、貴方には届かない。
 

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